中之島フェスティバルタワー

2018年1月1日

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課題 Challenges

  • 最先端の環境配慮技術を備えたビルの施工と運用の簡素化
  • 将来の拡張性を考慮した柔軟でオープンなシステムの導入
  • ビル内のフロアやゾーンを細分化し、きめ細かで自由度の高い空調の自動制御
  • テナントの省エネ意識向上

ソリューション Johnson Controls solutions

  • ビル管理システムMetasys®による中央監視で、効率的な空調自動制御を実現
  • 環境保全・省エネ支援を目的にした業務支援アプリケーションソフト「Worksシリーズ」の採用
  • 来館者向けの「見える化パネル」とテナント向け専用Webページでエネルギー使用量を可視化
  • エネルギーコンサルティングやモバイル点検システムの導入による運用・保守の充実化

成果 Results

  • テナント、ビル来訪者にとって快適な環境の維持
  • BACnet®を採用したオープンシステムの導入による保守・点検の効率化と簡素化、拡張性の確保
  • エネルギー使用量の「見える化」で、CO2排出量の削減と省エネ、テナントの環境、意識向上に貢献
  • 「Works シリーズ」やモバイル端末を活用したアプリケーションで業務効率化を実現

「空調システムの監視・制御はもちろん、充実した管理・保守サービスを活用していきたいです」

朝日建物管理株式会社 中之島事業部 NFT設備センター 伊藤 孝 氏

国内最高水準の耐震性を兼ね備えた高さ 200m の大阪の新ランドマーク

 ビジネス・文化の中心、中之島の新たなランドマークとして注目を集める中之島フェスティバルタワー。震度7クラスの地震でも構造材にはほとんど変形が残らず、ビルの主要機能は維持されると
いう最先端建築物で、音楽ホールや商業施設がある低層階の上に免震層と大規模な鉄骨トラスを設け、上層階のオフィスフロアを浮かせる、めずらしい構造となっています。
また、数々の環境対策とCO₂削減への積極的な取り組みが評価され、国土交通省の「住宅・建築物省CO₂推進モデル事業」に採択。建築物の環境性能を評価するシステム「CASBEE-新築」でSランク、外部環境への熱放出低減を評価する「CASBEE-HI(ヒートアイランド)」でAランクを取得している最先端の環境配慮技術を備えたビルでもあります。
「こうした評価をいただけたひとつの理由に、川に挟まれた立地状況を活かした『河川水利用冷暖房システム』の導入が挙げられます。大気に比べて夏は冷たく冬は温かい河川水をヒートポンプの熱源とすることで高いエネルギー効率を実現するだけなく、大気へ放熱を行わないためにヒートアイランド対策にも貢献しています」と、株式会社朝日ビルディングの鈴木恭太氏。さらに、「LED照明や屋上緑化を採用するなど、多くの省CO₂技術を導入することで、同規模の一般的なビルに比べCO₂発生量を約40%削減※1できています」と、中之島フェスティバルタワーにおける省CO₂対策について、お話くださいました。

空調設備の最適制御によりビル内の快適性を安定確保

  中之島フェスティバルタワーでは、ほかにもさまざまな形で省エネルギー対策が行われています。オフィスエリアでは、テナントオフィスの外壁に二重ガラス「アクティブスキン」を採用し、ガラス内の空気の流れを制御して断熱効果を高めています。さらに、建物内に『エコボイド』という外気を直接取り入れる仕組みを採用しているほか、人感センサと空調を連動することで在席部分中心の空調を行う『タスクアンビエント空調』を採用するなど、効率よく空調するためのさまざまな工夫が凝らされています。また、フェスティバルホールには『変風量床吹出空調システム』を取り入れ、客席の空調効率を高めると同時に音楽ホールとして天井デザインの自由度を維持する工夫がされています。
当社は、これらのオフィスエリア、フェスティバルホールにおける空調の自動制御を担当し、ビル内のエネルギー消費量や空調を、当社のビルオートメーションシステム『Metasys®』で管理・管視できるようお手伝いさせていただきました。また、設備台帳機能を備えた施設保全・管理アプリケーション『FmWorks』にて、施設内設備の管理業務の簡素化と効率化を実現。さら『EneWorks』によりエネルギー使用量を「見える化」することで、エネルギー管理業務をサポートしています。「ジョンソンコントロールズさんには、オフィスフロアのエリアごとの時間外空調申請のほか、一定範囲内の温度設定をテナント様のPCから専用Web ページ経由で行える仕様にしてもらいました。これにより、各テナント様からの空調に関する個別の対応に追わることなく、業務の円滑化や最適人員での対応が実現できています」と、鈴木氏は言います。
また、防災センターに常駐する朝日建物管理株式会社の伊藤孝氏は、「Metasys® を導入したことにより、各機器の運転状況が的確に把握できますし、さまざまなデータを組み合わせることにより、視覚的にもわかりやすい資料の作成が容易になりました 」 と、 当社製品を評価いただき、 続けて「FmWorksには始めから設備台帳機能がすべて入っているので、各設備に適した効率的な施設管理が実現できています。また、EneWorksでエネルギー使用量を可視化したことで、各テナント様のエコ意識の向上にもつながっています」と、導入の成果をご説明くださいました。

スマートフォンやタブレットで設備の状況や情報をリアルタイムに監視し制御していく

 竣工から1年以上が経ち、当社では、スマートフォンやタブレットで設備の点検作業を合理的に行うための『FmWorksモバイル』、中央監視の情報をタブレットにて管理できる『レディ・アクセス・ポータル(RAP)を、新たに提供。建物内のどこにいても専用の端末で各設備の監視・操作を行うことができるシステムです。
伊藤氏は、「まだ導入して間もないですが、今、各設備がどのような状況で動いてるか、どう制御すべきかを、いつどこにいても瞬時に管理できますし、エネルギー使用状況のレポート作成、分析などはクラウド側に任せられるので使いこなすほどに利便性は向上すると思います。省スペース化にもつなげられれば」と、モバイル端末の活用に大きな期待を寄せています。
日々の当社の対応ついて伺うと鈴木氏は「見える化パネルをできる限り専門用語を使わず、オフィス利用者や来訪者にもわかりやすい仕様に変更してもらったのですが、素早い対応で助かりました」と、うれしいお言葉をいただきました。さらに、「こちらの要望を的確に把握し真摯に対応してもらえるので助かっています。今はスタッフの方に常駐していただいているほか、リモート・オペレーション・センター(ROC)による24時間体制の遠隔監視があるのも心強いです」と、伊藤氏。
続けて、「今後も省エネ対策に力を入れていくために、さまざまな条件を自由に設定できて、その条件に合わせた省エネ効果を予測できるようなシミュレーションシステムがあると、うれしいですね」と、今後の課題をいただきました。

 

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