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日本橋室町三井タワー
日本橋再生計画におけるエネルギーレジリエンスの強化を 柔軟性の高い「Metasys®」と重要施設の安定稼働を支える「BilWorks®」の2つのBASで実現支援
課題 Challenges
- 「日本橋再生計画」におけるエネルギーレジリエンスの強化とBCP対応
- エリアエネルギープラントを活用した省エネ・省CO2の実現
- 高い快適性を担保できるオフィス環境の実現
- 計量システムとの連携によるテナント様の水道光熱費の基となるデータ提供
ソリューション Johnson Controls solutions
- 目的と用途に応じエネルギープラントと需要家側にそれぞれ異なる制御システムを提供
- ペリメーターの熱回収ヒートポンプ、放射空調の活用にMetasys®ビルオートメーションシステムを連携
- 世界標準のオープンプロトコル「BACnet®」の活用による計量システムとの連携
成果 Results
- 災害時でもエリア一帯の安定したエネルギー供給を持続できる体制の構築
- 自己熱源設備を残したまま部分的に熱供給を受け入れる「部分供給」と、エネルギーの「地産地消」化
- 実験的な空調システムの効果測定と検証の実施で、より快適なオフィス環境の実現に向け前進
- テナント様への正確でスムーズな光熱費課金を実現
「エネルギーの面から日本橋の防災力向上と環境負荷低減を図るうえで、ジョンソンコントロールズさんのソリューションには重要な部分を担っていただきました」
三井不動産株式会社 ビルディング本部 ビルディング事業一部 事業グループ 統括 平尾一紘 様
三井不動産エンジニアリング株式会社 建設技術本部 環境技術部 上席主管 埋橋健吾 様
三井不動産TGスマートエナジー株式会社 事業運営本部 日本橋事業部長 三ツ井孝 様
事業運営本部 日本橋事業部副部長 田畑浩二 様
日本橋のグローバル化を加速させる「日本橋再生計画」第2ステージの集大成
三井不動産が推進する「日本橋再生計画」第2ステージの集大成として2019年3月に竣工した日本橋室町三井タワー。高層階には都心最大級のフロアプレートを有するオフィスフロア、低層階には商業施設『COREDO室町テラス』を構えるほか、大屋根を配した緑豊かな広場空間、最新のICTを備えたホールど、街に必要なあらゆる機能が集約され、集う人の賑わいを生み出すソフトの付加価値とともに、ミクユースの街づくりを実現しています。
汎用性の高いMetasys®で先進的な取り組みを支援
日本橋室町三井タワーのオフィスフロアに入居する三井不動産のオフィスでは最先端技術が活用されています。「そのひとつが、照明、OA機器や在室者からの発熱で冬期でも冷房が必要なインテリアゾーンと窓からの冷気で暖房が必要な窓回りのペリメーターゾーンとの間で熱回収を行う熱回収ヒートポンプの採用。もうひとつは、天井面からの輻射効果で冷温熱感を得る放射空調の試験導入です。従来の空調システムと併用して快適性と省エネ性に優れたオフィスを目指しています」と話すのは、三井不動産エンジニアリング株式会社 埋橋氏。メーカーの異なる多様なシステムを一元的に制御するのが、当社のMetasys®ビルオートメーションシステムです。
Metasys®ビルオートメーションシステムは、オープンプロトコルであるBACnet通信にも標準対応しており、水道光熱費を計測する電文形式メーターの情報を取り込めるため、三井不動産独自の計量システムと連携して、正確でスムーズな課金システムが実現しました。「異なるシステムの連携、統合はビルマネジメントの肝。設備システムの垣根を越えられるジョンソンコントロールズさんのMetasys®には重要な部分を担っていただきました」と埋橋氏は話します。
日本橋エネルギーマネジメントシステム(NEMS)の安定稼働を『BilWorks®』がサポート
最先端ビルならではの取り組みは、これだけにとどまりません。タワー地下では地域一帯のエネルギー管理を担う日本橋エネルギーセンターが、日本橋エリアの活気を縁の下で支えています。「東日本大震災を機に『防災機能の強化による持続可能な街づくり』をコンセプトに加えました。そこで、エネルギープラントと自立分散型電源である大型コージェネレーションシステム(CGS)を設置。電力供給のために自ら敷設した電線である自営線で周辺の既存建物にエネルギーを供給することでエリア全体のレジリエンス(強靭性)を高め、省CO2を目指しました。このようなエネルギーネットワークの構築は日本初であり、ビル自体の高い環境性能、安全性、快適性、利便性も評価され『CASBEEウェルネスオフィス』のSランクを取得しています」と話すのは三井不動産株式会社 平尾氏です。
「当センターの使命は、エネルギーの安定供給に加え、日本橋を災害に強い街にする、日本橋を環境にやさしい街にすることです」と話すのは、三井不動産TGスマートエナジー株式会社 三ツ井氏。ジョンソンコントロールズは、重要設備の安定稼動をサポートする施設監視制御システムBilWorks®から実測データをNEMSに送信することで、精度の高い熱エネルギー供給に寄与しています。「NEMSは需要家のエネルギー実績および気象データなどからの需要予測に基づきプラント設備の最適運転計画を行うのですが、中には自己熱源設備を残したまま部分的に熱供給を受け入れる『部分供給』の需要家もいます。需要家側のMetasys®から送信される実績データに誤差があればNEMSは正確な需要予測を行えませんから、ジョンソンコントロールズさんには突発的な問題にも即時対応いただける体制を整えていただき、心強く思います」と三井不動産TGスマートエナジー株式会社 田畑氏。また、需要家の観点から埋橋氏は「災害時など建物全体で使用できるエネルギー量を制限する必要があり、この場合でも、Metasys®が熱源設備と動力設備の負荷を統合管理しつつ制御を行ってくれる点も安心材料です」と評価いただきました。
本プロジェクトは発電効率の高いCGSを採用するとともに発電時に発生する熱も冷暖房や給湯に無駄なく活用することでエネルギー効率を向上させ、効率的なエネルギーの地産地消を実現し、日本橋エリア一帯のエコフレンドリーな街づくりが実現しています。当社は日本橋エネルギーセンターに当社のなかで最も堅牢な監視システムであるBilWorks®、日本橋室町三井タワーをはじめとする複数の需要家にはオープンプロトコルを採用し柔軟性の高い中央監視を実現するMetasys®を提供し、この取り組みに貢献しています。
DXやIoT化を進めた未来の街づくりにおけるジョンソンコントロールズへの期待
日本橋室町三井タワーの竣工を経て、日本橋再生計画は第3ステージへと進むなか、都内他エリアにおいても三井不動産グループの新たなプロジェクトが始まっています。
「使命感とチャレンジ精神のもとスマートシティ先進モデルの構築を目指しています。スマートシティにおいて専門企業との協業は不可欠ですが、なかでもジョンソンコントロールズさんの担う計測点管理や中央監視制御は鍵を握ります」と三ツ井氏はプロジェクトへの決意と当社への期待を表します。
続いて田畑氏は、コロナ禍の現状を踏まえつつ「インフラ企業である当社は、エネルギーを止めてはならないという強い使命感を持っています。ジョンソンコントロールズさんにも当社とともに『インフラを支える一員』として、ご協力いただきたい」と話され、埋橋氏からは「ビルマネジメントのDXやIoT化を進めるうえで複数のシステムや運用の統合を図ることは必須。多くの実績のあるジョンソンコントロールズさんには、力強く推進していただきたい」と激励をいただきました。





















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